すぐに試せる具体的な経費削減方法
1. オフィスの照明をLED電球に交換する
2. 省エネ設定が可能な複合機を導入する
3. 電源タップを使用し、退社時に一括で電源オフする
エネルギー効率の高い機器選びで経費削減:3つのポイント
1. 照明設備の見直し
オフィスの経費削減において、最も効果的かつ簡単に実践できるのが照明設備の見直しです。従来の蛍光灯やハロゲンランプをLED電球に交換するだけで、大幅な省エネと経費削減が可能になります。
LED電球は初期投資こそ高めですが、長寿命で電力消費量が少ないため、長期的には大きなコスト削減につながります。例えば、60W相当のLED電球は、従来の白熱電球と比べて約80%も電力消費を抑えられます。
さらに、人感センサーや調光機能付きの照明システムを導入することで、必要な時だけ必要な明るさで点灯させることができ、より効率的な電力使用が可能になります。
2. OA機器の選定と使用方法の最適化
オフィスで使用するOA機器(オフィスオートメーション機器)の選定も、経費削減の重要なポイントです。特に、複合機やプリンターなどの印刷機器は電力消費が大きいため、省エネ性能の高い機種を選ぶことが重要です。
例えば、国際エネルギースタープログラム※1の認証を受けた機器を選ぶことで、標準的な機器と比べて約30%の省エネ効果が期待できます。また、両面印刷や集約印刷の設定を標準にすることで、用紙代の節約にもつながります。
パソコンについても、省エネ設定を活用することが大切です。スリープモードやディスプレイの自動オフ機能を適切に設定することで、待機電力を最小限に抑えることができます。
※1 国際エネルギースタープログラム:OA機器の省エネルギー基準を定めた国際的な制度
3. 空調設備の効率化
オフィスの電力消費の中で大きな割合を占めるのが空調設備です。経費削減のためには、エネルギー効率の高いエアコンを選ぶことが重要です。
最新の省エネエアコンは、インバーター制御※2や人感センサーなどの機能を搭載しており、従来型と比べて大幅な省エネを実現しています。例えば、10年前のエアコンと比較すると、電気代を約50%も削減できる機種もあります。
また、エアコンの使用方法を見直すことも効果的です。夏場は設定温度を28度に、冬場は20度に設定するなど、適切な温度管理を心がけましょう。さらに、ブラインドやカーテンを活用して日射を調整したり、サーキュレーターを使って空気を循環させたりすることで、エアコンの負荷を軽減できます。
※2 インバーター制御:電力の周波数を変化させることで、モーターの回転数を細かく制御する技術
経費削減は一朝一夕には実現できませんが、これらのポイントを意識してエネルギー効率の高い機器を選び、適切に使用することで、確実にオフィスの経費を削減することができます。初期投資が必要な場合もありますが、長期的な視点で考えれば、大きな経費削減効果が得られるはずです。
また、従業員への啓発活動も重要です。エネルギー効率の高い機器を導入しても、使用する人々の意識が変わらなければ、十分な効果は得られません。定期的な省エネ研修や、節電に関する掲示物の設置など、従業員全員で経費削減に取り組む環境づくりを心がけましょう。
エネルギー効率の高い機器選びは、単なる経費削減だけでなく、企業の環境負荷低減にもつながります。持続可能な経営を目指す上でも、積極的に取り組むべき重要な課題と言えるでしょう。