# 今すぐ実践できる情報セキュリティ対策5つ
情報セキュリティに不安を感じている方へ、今日からすぐに始められる対策をご紹介します。
1. **パスワードの強化**:すべてのアカウントで異なる12文字以上のパスワードを設定し、定期的に変更する
2. **二段階認証の有効化**:銀行口座やメール、SNSなどで二段階認証※1を設定する
3. **ソフトウェアの更新**:OS※2やアプリケーションを常に最新版に保つ
4. **フィッシング対策**:不審なメールのリンクや添付ファイルを開かない
5. **バックアップの取得**:重要なデータを定期的に別の場所に保存する
これら5つの対策は、個人だけでなく組織全体のセキュリティ対策の基本となるものです。では、どうしてこうした対策が必要なのか、そして組織内でどのように役割分担すべきか、詳しく解説していきます。
## ポイント1:経営層の責任:セキュリティ対策の方針決定
組織のトップである経営層は、情報セキュリティ対策の最も重要な責任者です。具体的には、セキュリティ対策にどの程度の予算を割くのか、どのような方針で守るのかを決める立場にあります。
経営層が果たすべき役割は、単なる予算配分ではありません。サイバー攻撃※3のリスクを事業のリスクとして認識し、「セキュリティは経営戦略の一部である」という姿勢を組織全体に示すことです。このメッセージが組織内に浸透することで、全従業員がセキュリティ対策に真摯に取り組むようになります。
実際の行動としては、定期的にセキュリティ対策の進捗状況を確認し、重大なインシデント※4が発生した際には迅速な意思決定ができる体制を整えることが重要です。
## ポイント2:管理職の責任:ルール作成と部門運用
課長や部長などの管理職が担う役割は、経営層が決めた方針を現場で実行可能な具体的なルールに落とし込むことです。これは組織レベルのセキュリティ対策を成功させるための最も重要なステップといえます。
例えば、経営層から「データ漏洩対策を強化する」という指示があった場合、管理職は「どのデータが重要か」「誰がそのデータにアクセスできるのか」「どのような場面で情報漏洩が起こりやすいのか」といった点を分析します。そして、その分析結果に基づいて、現場で実行できるセキュリティ対策の具体的なマニュアルを作成するのです。
さらに重要なのは、部下がセキュリティ対策を正しく実行しているか定期的に確認することです。定期的なチェックを通じて、セキュリティ対策の甘い点を早期に発見し、改善につなげることができます。
## ポイント3:従業員の責任:日々の実践と報告体制
最後に、一般の従業員に求められるのは、決められたセキュリティ対策を日々きちんと実行することです。どんなに素晴らしいセキュリティ対策が用意されていても、実際に従業員が実行しなければ意味がありません。
従業員が担うべき具体的な行動としては、先ほど示した5つの対策——パスワード管理、二段階認証、ソフトウェア更新、フィッシング対策、バックアップ取得——を徹底することです。加えて、自分の部門内でセキュリティ上の問題に気づいた場合は、速やかに上司や専門部門に報告する習慣も大切です。
多くの組織では、セキュリティ対策について従業員向けの研修※5を実施しています。こうした研修に積極的に参加し、最新の脅威※6から身を守る知識を継続的に学ぶ姿勢が重要なのです。
階層別セキュリティ責任の明確化により、組織全体として統一されたセキュリティ対策が実現できます。自分の立場で何をすべきかを理解し、実践することこそが、真の情報セキュリティ対策につながるのです。
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※1 二段階認証:パスワードに加えて、スマートフォンへのコードなど別の確認方法を使用するセキュリティ対策
※2 OS:パソコンやスマートフォンの基本ソフトウェア(Windows、macOS、Androidなど)
※3 サイバー攻撃:インターネットを通じた悪意のある情報システムへの攻撃
※4 インシデント:セキュリティに関する望ましくない出来事
※5 研修:知識や技能を学ぶための訓練
※6 脅威:セキュリティを脅かす可能性のある危険な状況やもの





