Excelを使いこなしてもっと楽をしたい、業務を効率化したい人がすぐに試すことができるExcelの便利なテクニックとして、セルの選択範囲をドラッグしてオートフィルする方法があります。例えば、A1セルに「1」、A2セルに「2」と入力し、A2セルの右下にある小さな四角（フィルハンドル）をドラッグすると、連続した数字を簡単に入力できます。
1. SUM関数の基本と活用法
SUM関数は、Excel初心者にとって最も重要な関数の一つです。この関数を使えば、複数のセルの合計を簡単に計算できます。
使い方は非常にシンプルです。例えば、A1からA5までの数値を合計したい場合、以下のように入力します：
=SUM(A1:A5)
この式は、A1からA5までのセルの値を全て足し合わせた結果を返します。
SUM関数の活用のコツは、範囲指定を上手に使うことです。例えば、毎月の売上データがA列にあり、1年分のデータを合計したい場合、=SUM(A1:A12)と入力するだけで年間売上が計算できます。
また、複数の範囲を同時に合計することも可能です。例えば、A列の1月から6月のデータとB列の7月から12月のデータを合計したい場合は、以下のように入力します：
=SUM(A1:A6,B1:B6)
このように、SUM関数を使いこなすことで、Excel初心者でも複雑な計算を簡単に行うことができます。
2. AVERAGE関数で平均値を算出
AVERAGE関数は、指定した範囲の平均値を計算する関数です。これもExcel初心者にとって非常に有用な関数の一つです。
使い方はSUM関数と似ています。例えば、A1からA5までのセルの平均値を計算したい場合、以下のように入力します：
=AVERAGE(A1:A5)
この式は、A1からA5までのセルの値の平均を計算して返します。
AVERAGE関数の便利な点は、空白のセルや文字列を含むセルを自動的に無視してくれることです。つまり、データの中に欠損値や文字列が混じっていても、数値のみを対象に平均を計算してくれます。
また、SUM関数と同様に、複数の範囲を指定することも可能です：
=AVERAGE(A1:A6,B1:B6)
この式は、A列の1から6行目とB列の1から6行目の数値の平均を計算します。
3. SUM関数とAVERAGE関数の組み合わせ活用
SUM関数とAVERAGE関数を組み合わせることで、より高度な分析が可能になります。例えば、売上データの合計と平均を同時に計算したい場合、以下のように入力できます：
合計：=SUM(A1:A12)
平均：=AVERAGE(A1:A12)
さらに、これらの関数を入れ子にすることで、より複雑な計算も可能です。例えば、複数の部門の平均売上を計算したい場合、以下のように入力できます：
=AVERAGE(SUM(A1:A12),SUM(B1:B12),SUM(C1:C12))
この式は、A列、B列、C列それぞれの合計を計算し、その3つの値の平均を求めます。
Excel初心者の方にとって、これらの関数の使い方を理解し、実際に活用できるようになることは、業務効率化への大きな一歩となります。簡単な関数から始めて、徐々に複雑な計算にチャレンジしていくことで、Excelスキルを着実に向上させることができます。
