中級者向けEDATE、NETWORKDAYS関数の実践活用法
Excelを使いこなして業務を効率化したい方に、すぐに試せる具体的な関数とその活用法をご紹介します。今回は、時系列データを扱う上で非常に便利なEDATE関数とNETWORKDAYS関数に焦点を当てます。
1. EDATE関数:日付の加算・減算を簡単に
EDATE関数は、指定した日付から任意の月数を加算または減算した日付を返す関数です。例えば、3ヶ月後の日付や1年前の日付を簡単に計算できます。
使用例:
=EDATE(A1, 3) … A1セルの日付から3ヶ月後の日付を返す
=EDATE(A1, -12) … A1セルの日付から1年前の日付を返す
この関数は、月次レポートの作成や、期限管理などに非常に便利です。例えば、契約更新日や定期メンテナンス日の計算に活用できます。
2. NETWORKDAYS関数:営業日数を正確に計算
NETWORKDAYS関数は、指定した期間内の営業日数(平日の日数)を計算する関数です。土日や祝日を除外して日数を計算できるため、業務日数の把握に最適です。
使用例:
=NETWORKDAYS(A1, B1) … A1からB1までの期間の営業日数を計算
=NETWORKDAYS(A1, B1, C1:C10) … C1:C10に指定した休日を除外して計算
この関数は、プロジェクトの工数計算や納期管理などに活用できます。例えば、受注から納品までの実働日数を正確に把握することができます。
3. EDATE関数とNETWORKDAYS関数の組み合わせ活用
これら2つの関数を組み合わせることで、より高度な時系列分析が可能になります。例えば、3ヶ月後の日付を計算し、その日までの営業日数を求めるといった複合的な計算が簡単にできます。
使用例:
=NETWORKDAYS(TODAY(), EDATE(TODAY(), 3))
… 今日から3ヶ月後までの営業日数を計算
この組み合わせは、中長期的なプロジェクト管理や、四半期ごとの業績予測などに活用できます。
以上の関数を使いこなすことで、Excel上での時系列データの扱いが格段に楽になります。日付や期間に関する計算を自動化することで、ミスを減らし、作業効率を大幅に向上させることができます。
これらのExcel関数は、一度使い方を覚えてしまえば、様々な場面で応用が利きます。ぜひ、自分の業務に合わせてカスタマイズし、活用してみてください。時系列データを扱う際の強力な味方となるはずです。