Excelを使いこなしてもっと楽をしたい、業務を効率化したい人がすぐに試すことができる具体的な関数とその活用法を以下に示します：
TEXTJOIN関数：複数のセルの文字列を結合する際に便利です。
使用例：=TEXTJOIN(“, “, TRUE, A1:A5)
この関数は、A1からA5までのセルの内容を、カンマとスペースで区切って結合します。TRUEは空のセルを無視するオプションです。
1. データクレンジングに役立つ高度な関数
データの整理や変換は、Excel作業の中でも重要な部分を占めています。ここでは、データクレンジングに役立つ高度な関数をいくつか紹介します。
TRIM関数とCLEAN関数の組み合わせ
TRIM関数は文字列の前後や途中の余分なスペースを削除し、CLEAN関数は印刷できない文字を削除します。これらを組み合わせることで、より効果的にデータをクリーンアップできます。
使用例：=CLEAN(TRIM(A1))
この組み合わせは、特にコピー＆ペーストで取り込んだデータの整理に効果的です。
SUBSTITUTE関数の活用
SUBSTITUTE関数は、文字列内の特定の文字や文字列を別の文字列に置換します。複数回使用することで、複雑な置換も可能です。
使用例：=SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(A1, “株式会社”, “”), “有限会社”, “”)
この例では、セル内の「株式会社」と「有限会社」を空白に置換しています。
2. 条件付き集計を実現する関数
データ分析では、特定の条件を満たすデータのみを集計したいことがよくあります。このような場合に役立つ関数を紹介します。
SUMIFS関数の活用
SUMIFS関数は、複数の条件に基づいて合計を計算します。
使用例：=SUMIFS(C:C, A:A, “東京”, B:B, “営業部”)
この例では、A列が「東京」で、B列が「営業部」の行のC列の値を合計します。
COUNTIFS関数とAVERAGEIFS関数
COUNTIFS関数は条件に合致するセルの数を、AVERAGEIFS関数は条件に合致するセルの平均値を計算します。
使用例（COUNTIFS）：=COUNTIFS(A:A, “東京”, B:B, “営業部”)
使用例（AVERAGEIFS）：=AVERAGEIFS(C:C, A:A, “東京”, B:B, “営業部”)
これらの関数を使うことで、複雑な条件での集計も簡単に行えます。
3. データの変換と整形を行う関数
データの形式を変更したり、特定の形式に整形したりする作業も、Excel作業では頻繁に発生します。ここでは、そのような作業に役立つ関数を紹介します。
TEXT関数の活用
TEXT関数は、数値や日付を指定した形式の文字列に変換します。
使用例：=TEXT(A1, “yyyy年mm月dd日”)
この例では、A1セルの日付を「2023年04月01日」のような形式に変換します。
CONCATENATE関数とLEFT/MID/RIGHT関数の組み合わせ
これらの関数を組み合わせることで、複雑な文字列の操作が可能になります。
使用例：=CONCATENATE(LEFT(A1,3), “-“, MID(A1,4,4), “-“, RIGHT(A1,4))
この例では、A1セルの「1234567890」という文字列を「123-4567-890」のように変換します。
以上の関数やテクニックを活用することで、Excel作業の効率を大幅に向上させることができます。これらの関数は一見複雑に見えるかもしれませんが、実際に使ってみると意外と簡単です。ぜひ、自分のデータで試してみてください。Excel関数の活用は、単なる作業の効率化だけでなく、データからより多くの洞察を得るための強力なツールとなります。
